第107回 薬剤師国家試験 直前の模擬試験の受け方
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こんばんは!くすりのはんぞうです。
107回薬剤師国家試験の日程が近くなってきましたね。
そして、107回薬剤師国家試験 その対策の最後の模擬試験が間近に迫っている時期でもあります。
この模擬試験はめちゃくちゃ大切です!
今後の方針を決める上でも、本番の時間配分を考える上でも有効な指標となるためです。
今回は、おススメの模擬試験の受け方をご紹介していきます。
もうすでに実践されている方もいらっしゃるかもしれませんが、
一度、再確認して頂けると嬉しく思います。
まず初めに、再確認ですが模擬試験を受ける意味は、
自己分析のためです!
模試の結果をカルテなどで確認することで今後の学習計画が立てやすくなります。
さらにこのカルテ精度を高めるため
カルテの結果以外で必要なポイントを3つをご紹介していきます。
1つめのポイント:できる限り模擬試験を国家試験当日の環境に近づける!
国家試験当日は、体調を整えてベストコンディションで受験したいですよね。
模擬試験も同様に考えて受験してみてください。
例えば、
国家試験の前日は、何を勉強すれば良いのかを悩んで、夜更かし・徹夜は避け、試験当日の昼食にも気を使う状態だと思います。
同じように考えながら最後の模擬試験で意識してみて下さい。
模試の前日は何しよう?模試の昼食は何にしよう?
しっかり意識することで国家試験本番に近づけてみて下さい。
特に食事や睡眠は、自分で感じる以上に集中力に影響を与えます。
この方法は、「おそらく合格できるけど不安だな…」と考えている生徒に特に有効です。
もちろん、まだ合格点に届いていないと感じている受験生にも有効です!
国家試験当日に想定外の事が起こらないための国家試験前のリハーサルと考えておきましょう!
2つめのポイント:国家試験本番での「解く科目の順番」を再確認。
得点源と考えている科目・内容から手を付けていくのがおススメです。
得意科目から先に開始して、得点と時間を確保しておくイメージです!
例えば私が、得点源の科目が法規、苦手科目が物理だったとします。
国家試験当日、時間配分にミスしてしまい、
残り10分で法規の理論問題を全てを解かなければいけなくなってしまいました。
この場合、焦ることで得点を失ってしまう可能性が高くなります。
いつも8点とれていた法規が3点しか取れなかった…。
これでは損失が大きい…。
一方、最初に法規の理論問題を解いておき、残り10分で物理の理論問題を解かなければならなくなった場合は
物理が苦手でいつも3点くらいだった。最後は焦ったが解けそうな選択肢だけをみて2点獲得した。
このように損失を減らせる確率が高くなります。
もしも、試験本番で時間配分が上手くいかなかった時でも、失う得点は最低限だと合格する確率は高まります。
ぜひ、得意科目から取り掛かって頂き、先に得点を確保しておきましょう!
3つめのポイント:国家試験本番での時間配分の目安を知ろう!
国家試験本番での解答の時間配分を決めるおススメの方法をご紹介いたします。
ここでも模擬試験を上手く活用していきます。
まず、模擬試験の受験前に「物理は●●分」「化学は▲▲分」などと決めておきます。
この時は、時間をかけずに感覚的に決めて頂いても大丈夫です。
次に模擬試験を解きながらたった一つの事を実践してみましょう!それは、
「時計を見た際に、その時刻を問題用紙にメモする」
すると、テスト終了後に「どのくらい時間がかかったのか」が分かります。
この時刻を参考に国家試験本番の時間配分が検討できます。
科目毎にメモする必要も、時計をみた際は全てメモするという必要もありません。
「あっ、メモしておこう!」くらいの気持ちで実施ができる方法です。
例えば、
必須問題が始まって問40番を解いた時に時計を確認すると10時15分だったとします。
この場合、問40の横に「10:15」とだけ書けばOKです。
「これだけでOKです!」
この方法を実施するだけで、問題を解くのにどの程度時間がかかっているのかや、解いた順番もわかります。
最後に、自分が想定した時間とのズレを確認して下さい。
「法規で20分の予定が40分かかっていた…」など自分の想定と実際のズレを把握してみましょう!
ぜひぜひ参考にして頂けると嬉しいです!
いかがでしたでしょうか?
これまで多くの受験生を見て参りましたが試験時間の調整で大きく失敗するケースはそれほど多くはありません。
ただ、今すでにテスト時間不足しがちな方や、
点数が伸びてきて問題文をしっかり読めるようになったがためにもっと時間が必要になってきたという方は
特に注意をしておきましょう!
今回のまとめ!
1)本番と同様に模擬試験を受験することで、より正確に自己分析をしよう!
2)解く科目の順番を決める(再確認しておきましょう!)
3)解答時間を記録して、本番に有効活用しよう!!
という内容をご紹介いたしました!
少しでも参考になると幸いです。
【執筆講師:くすりのはんぞう】
・薬剤師国家試験対策予備校の講師。国試での得点率は約95%。
・全国30大学以上で授業をした経験がある。
・現在は個別指導塾の講師としても活動中。
・「合格できそうにのない!将来が見えない」
という受験生に寄り添い合格へと導きたいと日々奮闘。